研究技術交流会は、大学、研究機関、企業等のバイオテクノロジー、バイオビジネスに携わる研究者、技術者の方などを対象に、バイオテクノロジーやビジネスに関する新しい情報を提供し、相互の情報・意見の交換、交流の場として開催するものです。今年度の第3回目は「創薬最前線と産学連携」をテーマに実施しました。
　21世紀の社会が持続的に発展を遂げるには、医療、健康、環境、食糧、エネルギーなどの人間の生活に関係の深い分野の技術を総合的に発展させ、病気や環境汚染のリスクを回避し、健康で安心な暮らしができるようにする必要があります。とりわけ、病気の治療や予防に貢献する薬の分野においては、少子高齢化社会に対応した新しい薬や個人個人の特質に合った薬を開発していく必要があります。
　今回のセミナーにおいては、化学薬学の知見を駆使した複雑な化合合成を行う最先端の創薬技術と企業との連携での役割、生薬に含まれる薬効成分の構造決定を通じた漢方医薬の科学的評価と今後の漢方薬、ならびに全国のバイオベンチャーの現状分析からバイオ分野の事業を成功させる条件について講演をいただきました。講演会の質疑、交流会ではバイオ技術を産学連携により実用化するためのコツ、事業展開について意見交換をすることができました。

１．主催等
　　・主催：滋賀バイオ産業推進機構
　　・共催：滋賀県、立命館大学
　　・後援：近畿経済産業局、ＮＰＯ法人近畿バイオインダストリー振興会議、社団法人滋賀県薬業協会

２．日時・場所
　　・日時：平成１９年(2007年）１２月１７日（月）　13:00〜18:45
　　・場所：立命館大学BKC　エポックホール（草津市野路東1-1-1）

３．プログラム
　

時　間	配分	内　　　　　　容	講師等
13:00 　 〜13:10	10分	挨拶	研究技術交流部会運営委員会 委員長　下西康嗣
13:10 　〜13:30	20分	立命館大学　生命科学部・薬学部の概要	立命館大学生命科学部 学部長予定者　谷口吉弘　氏
13:30 　〜14:30	60分	講演１ 「創薬を志向する合成反応の開発と応用 〜グリーンケミストリーを考慮して〜」」	大阪大学大学院 薬学研究科 教授　北　泰行　氏
14:45 　〜15:45	60分	講演２ 「天然薬物の科学的評価」	（株）ツムラ　製造技術部 製剤・品質研究センター ｼﾆｱﾏﾈｰｼﾞｬｰ　池谷幸信　氏
15:45 　〜16:45	60分	講演３ 「先端バイオ技術事業化の成功条件」	日経BP社 産学連携事務局 事務局長　西本一郎　氏
17:15 〜18:45	90分	交流会

４．参加者　　４５人（会員２７名、非会員１８名）　

５．参加費 　講演会　会員：無料 　非会員：３０００円
　　　　　　　　　　　

　
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