植物工場は、施設内で植物の育成に必要な環境を人工的に制御し、季節や天候に左右されずに農産物を計画的かつ安定的に生産・供給できる施設園芸農業です。このシステムは、生産履歴を正確に把握・記録し、農薬を全く使用しない生産や栄養成分の付与などを可能とし、安心・安全や付加価値の高い国産食材を求める消費者意識の高まりや食品の自給率向上が叫ばれているなか、植物工場には大きな期待と関心が高まっています。
　植物工場には、生産物への高度な環境制御技術が求められており、照明技術、空調技術、IT技術、分析技術等日本の得意としているものづくり技術が活用でき、異分野からの参画が可能と期待されています。
　当シンポジウムは、植物工場の有用性や最新技術の紹介、植物工場事業モデルの提案等をご紹介し、今後植物工場への参入のきっかけとしていただくために開催しました。
　当日は、定員100人のところ、231人もの方、特に中小企業の方が参加され、植物工場への期待がうかがえました。

１．主催等
　　・主催：滋賀バイオ産業推進機構
　　 　　　　長浜バイオクラスターネットワーク（長浜バイオ大学・バイオビジネス創出研究会・長浜商工会議所・浅井商工会・びわ商工会・長浜市）
　　・後援：近畿経済産業局、ＮＰＯ法人近畿バイオインダストリー振興会議

２．日時・場所
　　・日時：平成21年(2009年）6月10日（水）　13:30〜17:30
　　・場所：長浜バイオ大学

３．プログラム
　

時　間	内　　　　　　容	講師等
13:30 　 〜13:35	挨拶	長浜バイオ大学 学長　下西康嗣
13:35 　〜14:35	基調講演 「植物工場への期待」	東京農業大学　 客員教授　高辻正基　氏
14:40 　〜15:00	制度紹介 「植物工場の普及に向けた農林水産省の取組について	近畿農政局 生産経営流通部園芸特産課 福田尚子　氏
15:10 　〜15:40	技術紹介 「植物工場による高付加価値野菜の栽培について」	長浜バイオ大学 バイオサイエンス学部 教授　蔡　晃植　氏
15:45 　〜16:15	技術紹介 「真の安全な食糧生産に向けて〜土壌環境から見た安全性評価〜」	立命館大学 生命科学部 教授　久保　幹　氏
16:20 　〜16:35	事例紹介 「売り手から観る植物工場の可能性」	（株）NECライベックス FC事業部 主任　佐々木康博　氏
16:40 　〜17:30	事業提案 「HEFL照明技術を活用した植物工場の提案」	日本アドバンストアグリ（株） 代表取締役　辻　昭久　氏

４．参加者　　23１人　


　　　　　　　　　　　

　
│このページのトップへ │TOP│