平成18年度第２回研究技術交流会「ＥＳ細胞と再生医療の未来」開催結果の概要

１．趣旨

　研究技術交流会は、大学、研究機関、企業等のバイオテクノロジー、バイオビジネスに携わる研究者、技術者の方などを対象に、バイオテクノロジーやビジネスに関する新しい情報を提供し、相互の情報・意見の交換、交流の場として開催するものです。今年度の第２回目は「医療・健康」をテーマに、サルＥＳ細胞を使った再生医療研究についての講演会を実施しました。ＥＳ細胞（胚性幹細胞）は、動物の体を形づくるあらゆる細胞や組織へ変化することができ、また分裂により無限に増やすことが可能なため、けがや病気で失われた細胞や組織を補う再生医療への応用が大きく期待されており、サルＥＳ細胞の研究はヒトへの応用のモデルとして注目されています。今回、滋賀医科大学の高田先生にサルＥＳ細胞の多能性、特に神経や骨、脂肪、心筋細胞への分化と機能について、また京都大学の高橋先生にパーキンソン病に対し、ＥＳ細胞から誘導した神経細胞を移植する治療法の開発についてご紹介頂きました。さらに、独立行政法人医薬基盤研究所の成田先生にはバイオに関わる医薬医療関係研究施策の動向についてご紹介頂くとともに、滋賀医科大学に新設されたメディカルイノベーションセンターの見学会を実施しました。

２．主催等

• 主催：滋賀バイオ産業推進機構
• 共催：滋賀県、国立大学法人滋賀医科大学
• 後援：近畿経済産業局、ＮＰＯ法人バイオインダストリー振興会議

３．日時・場所

• 日時：平成18年 (2006 年)　9月26日（火）　14：30〜18：30
• 場所：滋賀医科大学　管理棟　３階　大会議室（大津市瀬田月輪町）

4．プログラム

時間	配分	プログラム	講師等
14:30- 14:40	10分	挨拶	研究技術交流部会運営委員長下西康嗣 滋賀医科大学 学長吉川隆一氏
14:40- 15:10	30分	講演１ 「バイオに関わる医薬医療関係研究施策の動向」	独立行政法人医薬基盤研究所　企画調整部長　 成田昌稔氏
15:10-16:00	50分	講演２ 「サルES細胞の多能性」	滋賀医科大学　動物生命科学研究センター 助教授　高田達之氏
	10分	休　　憩
16:10- 17:00	50分	講演３ 「ES細胞を用いたパーキンソン病の治療戦略」	京都大学大学院医学研究科 脳神経外科　講師　高橋　淳氏
17:00- 17:30	30分	見学会 滋賀医科大学 メディカルイノベーションセンター ＭＲ医学総合研究センター	滋賀医科大学　研究協力課
17:30- 18:30	60分	交流会

５．参加者

• 66人　　（会員：58人、非会員：8人）　

６．参加費

• 講演会　　会員　無料　　　　非会員　3000円
• 交流会　　会員　1000円　　 非会員　2000円

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